人生には何が待っているのか、わからぬものですね。
なんと東京のモダンなアートなシーンに「タナカヒロカズ」名義でデビューすることになりました。
ことの発端は、今をときめくデザインユニット、植原亮輔さんと渡邉良重さんによるキギの植原さんから“「田中宏和」という文字を光らせたら面白いかなと思って”と声をかけてもらったのです。「えっ、展覧会に出品って、できるんかな、自分??」と一瞬だけ逡巡したのですが、お話をいただいたからにはやってみよう、です。今年はアメリカの経済誌Forbes日本版の編集部の方にお話をいただき、『ネーミングが世界をつくる』という連載をはじめたり、旧知の渋谷のラジオの制作部長から「レギュラー番組を担当しませんか」とのお話にこれも何かの縁と軽はずみに10月から『渋谷の田中宏和』(毎週火曜日のお昼の12時〜12時55分)をはじめてみたり、来た球は打つをモットーにしてきました。
植原亮輔さんとは、ほぼ日からのお話で2013年に気仙沼の酒造「角星」さんの日本酒のブランドリニューアルのお手伝いをした時からのおつきあいです。あの植原さんが言ってくれているのだから何とかなるのではないかという信頼と、8年くらい前に某世界的アーチストのマネジメントをされている方に初対面で「田中宏和運動は、ソーシャル・コンセプチュアル・アートですね」と言っていただいて以来、現代美術としての可能性を追求したいという動機が重なり、晴れてギャラリーなる世界におそるおそる足を踏み入れることになりました。
今回出品する『光画展 コウガテン RGB exhibition』は、岡室健さんの企画です。わたくしのコンセプチュアルな、あれやこれやの要望をしっかり誠実に受け止めていただき作品にしていただけました。
あらためて展覧会情報です。
『光画展 コウガテン RGB exhibition』
企画: pages
【参加クリエーター】
阿南圭吾 / 大西景太 / 岡室健 / 小杉幸一 / 小山泰介 / タナカヒロカズ /セミトランスペアレントデザイン・田中良治 /仲條正義 / 前田エマ / 三船雅也
会期:2018年11月7日(水)〜11月25日(日)12:00-19:00 月・火定休(祝日を除く)
ただし、最終日11月25日は17時までの営業
会場:OFS Gallery (OUR FAVOURITE SHOP内)
〒108-0072 東京都港区白金 5 -12- 21
TEL . 03-6677-0575
日本のグラフィックデザイン界の重鎮、巨匠の仲條正義さんと並び出品するとは恐縮至極に恐れ入谷の鬼子母神であります。
作品のタイトルは、『3人のタナカヒロカズ』です。
コンセプトは、
「3人のタナカヒロカズが立っている。異なる光彩を帯び、異なるタイミングで明滅する。自分の他人が自分であって自分でない。他人が自分であって自分は他人でない。タナカヒロカズは時にシンクロする。同一性と偶然性をめぐって。」
作品はぜひ現物をご覧ください。
オープニングパーティーは11/10(土) 17:00~19:00で、自由にご参加いただけるそうです。わたくしは居心地悪そうに立っているはずですので、見物に来ていただけたらうれしいです。
植原亮輔さん、岡室健さん、今回の機会をいただきありがとうございました。ゆくゆくはMOMA(ニューヨーク近代美術館)で「田中宏和展」をと、うそぶいている夢にごろっと寝返りくらいは近づけた気がしています。
我ながら今年はコラムニスト、ラジオパーソナリティ、現代美術家とライク・ア・ローリング・ストーン、田中宏和運動のブラウン運動化が激しいですね。言われるがままの多動性、分裂性になっとります・・・。
そして、漢字を問わずの「タナカヒロカズさん」の自薦他薦のご連絡をお待ちしております。
ほぼ幹事の田中宏和拝