初の快挙!偶然出会った104人目の田中宏和さん


残暑が長引くうえに台風もせっせとやって来るなと思っていたら、
もうすぐ暦の上では立冬です。
田中宏和さんも田中宏和さん以外の方も短い秋を楽しまれているでしょうか。

さてしばらくここ「新着情報」の更新をサボっていましたが、
田中宏和運動はしっかりと運動しておりましたのです。
7月に吉本のYNNで配信、TBSのCSチャンネルで放映の
『ナマイキ! あらびき団』からお声がかかり、
田中宏和14人で収録に臨んだ模様が9月にオンエアになりました。
http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/v2085/
実はどんな出演になったかしっかりチェックできていないのですが、
きっと藤井隆さん、東野幸治さんに
田中宏和達のあらびきっぶりを突っ込まれたことと思われます。
しかし、冷静に振り返ると、
この番組は芸人発掘番組でして。

「いつの間にわれわれ田中宏和は芸人になりしや」ですよ。

思い返せば情報番組やバラエティと違い、
確かに撮影の現場も当たりが強かったですよ。
「お前ら、いったいどんな芸を持っとんねん?!」な空気が充満でしたし。

そんな芸人デビューの洗礼を受けながらも、
9月にはJ-WAVE『WONDER VISION』で
ナビゲーターの平井理央さんとの対談コーナー「OPINION」に出演し、
田中宏和運動のご紹介をしたりしました。
http://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/opinion/147.html
なにしろ番組のキャッチフレーズが、
「一緒に社会を帰るアイデアを見つけて行こう!」ですからね。
お声がかかった時には晴れがましい気分でしたよ。

いやいや、この単なる同姓同名集めが
「ソーシャル・ムーブメント」になっていいものか、
いまだに半信半疑ですが、
田中宏和数の拡大のためには、
どんなところでも出て行く心意気は変わりません。
番組ディレクターの方も読まれていた、
今年出た内田樹さんと岡田斗司夫さんの対談本『評価と贈与の経済学』で、
アメリカの同姓同名の集まりについての言及がありまして、
なんでも「ジム・スミス協会」と言うんだそうです。
もう「ジム・スミス」と聞くだけで、
米軍戦闘機の大量爆撃にさらされ、
防空壕に逃げ込む田中宏和たちのイメージ映像が浮かんでしまいます。
マーサ・スチュアートの164人集会のギネス記録をすでに超えてそうで、
いまだ入念な検索はしておりませんが・・・。

さらについ先日、
CNNで同姓同名の人を探す旅をしている親子の話題があったそうです。
息子のDave Smithの勉強が頭打ちなのをきっかけに
全米中のDave Smithさんを探して旅をしているのだとか。
「成績を上げるにはもっと他にすることあるだろうが!」と
言いたいところですが、
この迂回に迂回を重ねるワインディングロード感がなんともたまりません。
米国人スミスの動向には今後とも警戒していきたいものです。

と、こちらまで脱線してしまいましたが、
その内田岡田対談では同姓同名がもたらす
ソーシャル・ネットワークの面白さについて語られていたのです。
そんな一部世論の後押しを受け、
ラジオ電波で「もっとみんな同姓同名で集まったらいいと思いますと」と、
のたまわってみたわけです。

すると、こないだはじめて行った歯医者の歯科衛生士さんに、
やおら「最近ラジオに出ていらっしゃいました?」と聞かれてしまいました。
虚を突かれてうろたえたあまり、
「ええ、同姓同名が趣味でして」と答えていました。
「趣味は同姓同名集めです」と朗らかに打ち出していた時代から、
もはや「趣味は同姓同名」です。
なにがなにやらわかりませんが、
今後履歴書などの趣味欄には踏ん切りよく、
「同姓同名」とだけ書くことにします。
あまりに動揺したものですから、
「24番目の田中宏和さんは、“歯医者の田中宏和さん”ですよ」と
大事な情報を伝えるのを忘れてしまったじゃないですか。

そして、同姓同名は時として
良からぬ事件を引き起こすこともあるんですね。
こないだ去年の医療費控除のために3月に確定申告したところ、
税務署から身に覚えの無い税金を払っていると連絡があり、
急ぎ提出書類をチェックしても
そんな項目は見当たらない訳です。
税務署側がよく調べたら、
なんと同じ今年の3月の同じ日に同じ会場で申告している
別の田中宏和さんがいらっしゃったとのこと。
「こんなことは滅多にありませんー」と
先方は平謝り状態でしたけど、
「それは同姓同名問題を甘く見ていますね」と言いたかった。
ええ、同姓同名間違いは日常的に起こりうるということを訴えたかった。
もちろん、そんな追いつめるようなことはしませんがー、
「田中宏和」という名前を背負って生きている限りは、
同姓同名間違いは覚悟の上です!

そんなこんなの「こちとら同姓同名には慣れているんだぜい」の
風を吹かせていたところ、
運命の日が我知らずやってきました。
J-WAVEのオンエアを聴いていた歯医者さんからの勧告を受け、
ついに観念して親知らずを抜くことを決め、
とある大学病院に朝から向かったのです。
初診ですから、いきなり抜きはしません。
あらかじめ指定された時間の15分前に受付に行って、
保健証を提出して、カルテをつくって、カードを発行してもらって、
待合室であてどなく初診を待つ。
できれば省略したい時間をスマホいじくり過ごしていたら、
「モリクミコさん」
「シミズケンタロウさん」などとの呼び声が耳に入り、
「今日は有名人と同姓同名の人が多いのか」と思っていたら、
「タナカヒロカズさん」との呼び出しがありました。
フルネームで呼ばれるというのは、
妙に恥ずかしいもんだなと診察室に入っていったのです。
診察の主にリスク説明というのは気の重いものでして、
今さらながら「抜かなくてもいいということは無いですか?」と
往生際の悪い質問を繰り出しつつも、
抜歯の日取りを決めて診察は終わり。
「あとは会計でお願いします」と言われ、
受付に戻り固いソファに腰掛けて、
テレビから流れる国会中継をぼんやり眺めていました。
何人もの人の名前が4、5人単位で呼ばれていきます。
「早送りできないのかな、この時間は」と思っていたところ、
何人かの名前とともに最後に
「タナカヒロカズさん」と声がかかったのです。
会計カウンターに行くと、
呼ばれた順に次々とお支払いをするシステム。
あらためて「タナカヒロカズさん」と
窓口担当の方がさらりと告げます。
もちろんカウンターに向かって身を進めますよね。
その時にもう一人、右手に同じ動作をした人がいたんですよ。
付近にたまっている人は我々二人だけです。
窓口の人はもう一度言います。
「タナカヒロカズさん」
わたくしは「はい」と答えました。
右手の人はそのままのポジションで突っ立っています。
「この人はひょっとして日本語が不自由な
アジアから来ている人なのではないか」
わたくしは、今ここに起きている状況をそう整理しようとしました。
窓口の「わたしは事務が得意です」と
顔に書いてあるような中年女性は、
あたふたとパソコンの画面を確認しています。

むむむ、これは。

「あ、ひょっとして名前が同じですか!
ぼくは田中宏和なんですけど、えっ?」と
右手の人を見たら硬直されていました。

いま・た・い・へ・ん・な・ことが起きている・の・か・も。

カウンター越しに出て来た領収書には、
「田中宏和」と書かれていました。
そして、もう一枚の領収書も差し出されます。
「田中宏和」
「え、同じ漢字ですか?」
「はい、漢字もご一緒ですねえ」
わたくしは右手の田中宏和さんを凝視しました。
あからさまに困った顔をされています。
しかし、ここは踏み込む時でしょ。
「あの、せっかくなので、
名刺交換させてもらっていいですか?
実はわたくし、同姓同名の人 と会うのを趣味にしていまして」
その刹那、「この田中宏和さん、
田中宏和運動を憎んでいる田中宏和さんだったらどうしよう」とも
考えましたとも。
もう勇気をもって初対面で告白のJK女子高生の心境。
「あー、知ってます。見たことがあります」
安心しましたーーー。

「あんたのしょうもない活動でこっちは迷惑してんだよ」とか言われたら、
その場は立ち去り居残って、
自分の持ち歯を全抜歯して帰るでもしないと収まらないじゃないですか。
いやはや、理解のある田中宏和さんで本当に本当によかったです。
さっそく田中宏和業界トークですよ。
「実は103人目にお会いする田中宏和さんです」とか、
「かれこれ20年近く同姓同名の田中宏和さんを集めて会っていますが、
偶然お会いした田中宏和さんは初めてです」とか、
「いま165人の田中宏和さんが同時に集まるギネス記録に挑戦中です」とか、
一気に畳み掛けてしまいました。

もう一人の右手の田中宏和さんは、
都内の法律事務所にお勤めの33歳の田中宏和さん。
これまでに仕事を通じて何人かの被告の田中宏和さんに出くわされた経験の持ち主です。
田中宏和耐性は高い人だったんですね。
しかも、温厚で柔和なお人柄。
偶然会う田中宏和さん初体験がこの田中宏和さんでよかったです。

104番目の田中宏和さんの名前は、
「バッタリの田中宏和さん」とさせていただきました。
田中宏和運動史で初の快挙ですから、
記念写真をと見渡したものの、
病院の一階受付は歯の悩みで憂う人たちだらけで、
とても「ちょっと写真撮ってもらっていいですか?」とは
聞けない重厚な空間でした。
ちょうどいい具合に制服の警備員さんを見つけまして、
いけしゃあしゃあとシャッターを押す係をお願いしてみました。
大学病院の受付で患者同士の記念写真を撮る人は、
なかなかいないんでしょうね。
手ぶれの心配があるくらいに笑っていらっしゃいましたが、
出会いの場所でパチリ。

バッタリの田中宏和さんと。

ここに新たな歴史が生まれました。

来年には同姓同名収集歴20年のわたくしが確信を持って言えます。
同姓同名の人と偶然出会うと、
今までの人生のどんなびっくり経験とも異質なびっくり感情を味わえます。

次はあなたの番かも!

ほぼ幹事の田中宏和拝

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