「田中宏和を偲ぶ会」に参列してきました。

172人目の田中宏和さんとリモート初対面した5日後の4月17日(日)、初めて大阪府羽曳野市にある近鉄の古市駅に降り立ちました。
昨年の4月22日に新型コロナウィルスにより50歳で急逝された、86人目の「ミニバンの田中宏和さん」の「田中宏和を偲ぶ会」に伺うためです。

この地は、2019年に百舌鳥・古市古墳群として世界遺産に登録されています。「百舌鳥」は「もず」と読む難読漢字。古代史好きとしては、いつか訪れてみたかった場所ではありますが、こんな機会になるとは皮肉なものです。

古市駅から会場までの道は、「日本最古の官道」と呼ばれる竹内街道です。

竹内街道IMG_9635

徒歩5分ちょっとで目の前に現れたのは前方後円墳。

宮内庁禁止IMG_9633

宮内庁の管轄なんですね。

御陵IMG_9636

ウォーキングトレイルIMG_9637

こちら古市古墳群の一つでして、

白鳥陵古墳IMG_9641

白鳥陵古墳でした。祀られているのは日本武尊とのこと。「日本書紀などによると「日本武尊は遠征の帰り道、伊勢の能褒野(のぼの)で亡くなり白鳥となって大和琴弾原(ことひきはら)を経由して古市に飛来し、また埴生野の空を向かって羽を曳くように飛び去った」と伝えられ、本市の名前の由来となっている古墳です。」

拝所IMG_9640

整えられた玉砂利に厳かな面持ちになり、恭しく拝礼いたしました。

その先、さらに5分ちょっとのところに会場はありました。

建物外観IMG_9662

ミニバンの田中宏和さんの職場でもあった、LICはびきの(羽曳野市立生活文化情報センター)です。

建物入り口IMG_9661

ホールの案内IMG_9659

「田中宏和さんを偲ぶ会」の文字に胸が締めつけられます。

会場入り口IMG_9643

庶務さん入場IMG_9645

お隣の富田林市から来られた「庶務の田中宏和さん」の後を追って入場しました。

掲示IMG_9658 2

 

写真IMG_9647

記録IMG_9656

場内は「ミニバンの田中宏和さん」の生前の写真、記録や品が展示されていました。

式典前IMG_9646

ミニバンさんのお人柄ですね。100人以上の方々が集われていました。
会の冒頭、お父様の田中孝夫様から開会のご挨拶がありました。亡くなる2日前には直接肺に酸素を送り込む手術をする選択をしてまで生きのびることに執着されたこと。亡骸に手を合わすこともできず、家に戻ってきた時は小さな骨壺であったこと。息子の人生がちょっと短かったこと。コロナ禍のため葬儀ができず、ようやく今日の会を開けるようになったこと。
悔やんでも悔やみきれない思いがふつふつとこみ上げるとともに、今も世界を翻弄し続けている新型コロナウィルスに対する無力感にはあらためて呆然とする他ありません。
続いて、司会の方から故人の田中宏和さんの交流について紹介があり、「会場に田中宏和さんはいらっしゃいますか?」と。もちろん複数が手を挙げる訳ですが、お父様に続くご指名に戸惑いながらも、田中宏和の会を代表して弔辞を述べることになりました。
実は人生初の弔辞でした。この会を開いてくださったご家族への感謝の言葉、そしてミニバンの田中宏和さんとの思い出を真面目に語ろうとすればするほど面白くなってしまうジレンマを自覚しながらも、途中つい堪えきれず言葉に詰まってしまう瞬間も2度、3度あり、ご来場の方々も眼で笑っている方々、うつむいてくすくすなさっている方々などなど視野に入ってこざるを得なかったのですが、なんとかミニバンの田中宏和さんのご冥福をお祈りする言葉とともに話し終えることができました。

祭壇IMG_9655

献花をした祭壇です。

3人でIMG_9652

ミニバンの田中宏和さんと記念写真を撮っていただきました。左から「溶接屋の田中宏和さん」、わたくし「ほぼ幹事の田中宏和」、「庶務の田中宏和さん」。

5年前の田中宏和運動全国大会2017でお会いした、ご両親、奥様、娘さん息子さん、お孫さんに再会できました。ご家族に喜んでいただけたのは何よりでした。
おそらく息子、夫、親父、おじいちゃんにそっくりな友達がやってきてくれた、という感覚なのではと推察しています。
もちろん「今年ギネス世界記録に挑戦する、10月29日に東京の渋谷で予定している田中宏和運動全国大会2022には遊びに来てください」とお伝えしました。

弔辞では思わず「ミニバンの田中宏和さんも強く望んでいらっしゃったギネス世界記録を達成します」と誓いのように述べました。

天国のミニバンの田中宏和さん、世界一を楽しみに待っていてください。未来にも「田中宏和」の名前が続くようがんばりますから。そのうち、またいつか、お会いしましょうね。

ほぼ幹事の田中宏和拝

 

 

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